ブックタイトルTASCO GENERAL CATALOG 2016
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TASCO GENERAL CATALOG 2016
■計測技術資料物理量:騒音騒音計について音(音波)とはオンサの先端を叩くと音が出ます。これは叩く事によりオンサが激しく振動し、周りの空気を周期的に揺さぶります。すると、空気には周期的に密な部分と疎な部分ができ、空気の振動が縦波となって耳に伝わります。このように、空気中で物体が激しく振動すると空気の疎密波ができ、この波が我々の鼓膜に達し、そのうちの20~20,000Hzの周波数帯域を、音として感じることができます。このような縦波を音(音波)といいます。騒音とは…(音と騒音)音とは空気の振動です。工場等では実際に機械が稼動することで機械が音源(音の発生源)となり、音源からの振動が空気の振動となって人の耳に届き、音として聞いています。人間は様々な音の中で自分が必要とする音と不要とする音とに聞き分けています。例えば会話をしている相手が話す声から発する音は必要な音、会話をしている周囲の音は不要な音として認識しています。あくまでも個人個人の判断のため、音の必要、不要性については一概に言えませんが一般的に不要とされる音を人間は“騒音”として認識しています。巻末資料騒音計について騒音計測の必要性実際の作業現場、工場では様々な音が行き交っています。作業者の方々にとって騒音は時には耳障りであり、作業の妨げにもなります。より性正確で確実な作業の実現のためにも騒音計測を行い、騒音対策を施すことが重要とされています。また住宅地などに近接した工場、作業現場では騒音に対しての苦情が出てしまいます。このような場所での騒音計測、対策もまた作業、機械の稼動前の必須事項といえます。音の高さ我々は「ア」と言う音でも高い音、低い音を聞き分けることができます。これは周波数帯の違いを聞き分けているためで、周波数の高い音を高音、周波数の低い音を低音として聞いているからです。音の大きさ我々は「ア」と言う音でも大きな音、小さな音を聞き分けることができます。これは同じ周波数をもった音でも振幅の大きさが異なるためで、振幅の大きな時は大きな音、振幅の小さい時は小さな音として聞いているからです。一般に騒音計はこの大きさを測定します。音の単位現在音の大きさは国際規格(ISO)にあわせてSI単位である「dB」という単位で表します。旧計量法では「phon」という単位を使用していますたが現在は使用されていません。ただし、単位名が異なるだけで、量は同じ(1dB=1phon)です。周波数補正回路A特性、C特性、FLAT特性について我々が耳で感じる音の感度は周波数によって異なるため、音圧の実行値だけでは音の大きさを表すことができません。異なる周波数により同じ大きさに聞こえる音圧レベルをグラフにしたものを「等感曲線」といい、決められた音圧レベルで補正した回路を周波数補正回路といいます。A特性人の聴覚の周波数特性に近似しており、低周波、高周波領域での感度が鈍くなっています。通常の騒音測定に使用されます。C特性比較的平坦な周波数特性をもっており、騒音計のAC出力を使用して記録を取る場合や、衝撃音を測定する場合に使用されます。FLAT特性C特性より更に平坦な特性を持っており、AC出力を使用して周波数特性の保証されたマイクロフォン及び増幅器など、音響センサとして使用することができます。AC出力とDC出力の使い分けAC出力は、騒音計のマイクロフォンで捕らえた空気の疎密の度合いに比例した電気信号を出力し、音響センサとして使用されます。FFTやオクターブ分析器への入力信号、レベルレコーダへの記録用に使用されます。DC出力は、AC出力を検波・動特性回路、対数演算回路をとおりdB単位に変換した信号で騒音計のdB表示に相当します。もっと詳しい商品情報・動画はWebサイトで!GENERAL CATALOG 2016 488