ブックタイトルTASCO_GENERAL_CATALOG_2018

概要

TASCO_GENERAL_CATALOG_2018

■計測技術資料水質pH計についてpHとはpH(ピーエッチまたはペーハー)とは、水溶液中の性質(酸やアルカリ)の度合いをあらわす単位のことです。そしてこの性質の基準になっているのが水溶液中の水素イオン(H+)になります。通常水( H 2O)は25℃のときは非常に安定しており、次のような式が成り立ちます。[H+][OH-]=[ H 2O]K=Kw[H+][OH-]=10-7(mol/l)Kw=(10 -7 ) 2 =10 -14 (mol /l) 2(K:平衝定数)水のイオン積(Kw)と温度の関係温度(℃)Kw(mol/l) 200.114×10-14 100.295×10-14 200.676×10-14 251.00×10-14 609.55×10-14巻末資料水質について水素イオンだけを測定します。そしてこの水素イオン濃度を簡単にあらわす方法として、水素イオン濃度の逆数を常用対数で示したものをpHとしています。pH=-log 10 [H+]よって、上記の様な純水の場合pH=-log 10 [10 -7 ]=7となります。■青インキ(pH0.8~1.5)■ビール(pH4.5付近)■海水(pH8.0~8.5)■日本茶(pH4.5~6.0)■汗(pH7.0~8.0)■リンゴ(pH3付近)■コーヒー(pH5.0~6.5)■セメント(pH9.8付近)■レモン(pH2.5付近)■血液( pH7.42)[OH - ](mol/l)[H + ](mol/l)10 -1410 010 -1210 -210 -910 -510 -710 -710 -510 -910 -210 -1210 010 -14pH0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011 121314酸性中性アルカリ性●すっぱい●青色リトマス紙を赤く変える●鉄、スズ、亜鉛などの金属と反応して水素をだす●ヌルヌルして苦い●赤色リトマス紙を青く変える●炭酸ガスをよく吸収する※mol(モル)とは、SI単位においては「0.012Kgの炭素に含まれる炭素原子と同数の構成粒子を含む系の物質の量を1molとする。」と、定義されています。pHのさまざまな数値の求め方リトマス紙単に酸性、中性またはアルカリ性かのみを確認することができます。pH指示薬(pHインジケーター)必要に応じ、試験管などに分取した液に指示薬を加えることで判定します。通常、指示薬の一覧にあるような色素が用いられ市販されており、それぞれ色が異なります。複数試すことで液のpHがおおむねいくつなのかを判断することができます。pH試験紙指示薬を紙にしみ込ませ、乾燥させたもの。液に触れると液のpHに応じ、色が変化します。pH計pH電極(ガラス電極など)を接続したpH計を使用し、電気的に測定することができます。電極内部にpH一定の緩衝溶液が封入され、ガラス膜の内部および測定溶液に接触する外部にそれぞれ水素イオンが吸着し、電位差を生じ、ガラス電極と参照電極との電位差をpHに換算し、pHを測定します。もっと詳しい商品情報・動画はWebサイトで!GENERAL CATALOG 2018-2019506